今週はセールウィーク。
本来なら7月に行われるはずのセレクションセールですが、今年はコロナ禍にあって1ヶ月遅れになったことで明日から行われるサマーセールと連続開催となりました。
例年、ノルマンディー的にはこのセレクションセールが本格的な仕入れのスタートになります。
今年はセレクションセールの落札額も非常に上がっていて、終盤までは落札できないのでは?と思うほどでしたが、昨年と同じく2頭の1歳馬を落札しました。
落札馬
・ローザレーヌ2019(父:エピファネイア 母父:マンハッタンカフェ 牝 青鹿毛 落札価格1485万円)
エピファネイアにサンデー4×3、明らかにデアリングタクトの「二匹目のドジョウ」を狙った仔です。
母ローザレーヌは中央で3勝した後、南関へ転出。
勝鞍には恵まれなかったものの、鋭い差し脚を駆使し重賞へと駒を進めています。
繁殖入り後は初仔エフォートランが中央未勝利~園田で5勝を挙げたあと出戻り。
いずれは中央でも初勝利を挙げられそうな気配で、個人的には馬券で狙ってる馬です。
青鹿毛で非常に見栄えする馬体で、気性的にも大きな問題はなさそう。
本馬は母13歳時の4番仔になりますが、前述のエフォートラン含め中央で勝鞍を挙げた産駒がいないのはネックになるかもしれません。
また、サンデー4×3もデアリングタクトは母の牝系にサンデーを持っていてのものですが、本馬の場合母父のマンカフェのサンデーですので、少し方向は異なるかなと思います。
ローザレーヌはトウショウアイの仔でトウショウボーイやアローエクスプレスの血を引く由緒正しい日本競馬の正当な血筋ではありますが、それが現代競馬にマッチするかというと話はまた別。
落札価格1485万円は1980万位の募集価格になると思われます。
この後、募集された際の馬体や動きなどを見てみないと何とも言えませんが、現段階ではエピファといえどこの牝系のこの兄姉成績の仔が2000万近い募集価格に見合うかと考えると少し疑問ではあります。
・オウシュウフリート2019(父:ザファクター 母父:コロナドズクエスト 牡 鹿毛 落札価格1210万円)
2018年にリースで日本供用されたザファクターの内国産です。
サンノゼテソーロやズアーなど、ある程度日本への適性が見える中、比較的種付け料も安価で産駒の高騰もないだろうことから、どこかで1-2頭は仕入れてくると思ってました。
母オウシュウフリートは未出走。
初仔のガッサンプレイが中央4勝後、岩手へ転出しここまで1勝を挙げています。
ルーラーシップ産駒の6番仔タッカーメイヴィスが先日3戦目で初勝利を挙げました。
母の姉にグリーンヒルマックがいますので、シーディライトはいとこになりますね。
勝ち上がった兄姉の勝鞍は全てダートでのもの。
ザファクターも米ダートG1マリブSで勝利するなどダンチヒ由来のスピードとパワーを兼ね備えた種牡馬で母と父の相性は良さそうに見えます。
こちらも牝系は由緒正しい日本血統になりますが、「女オグリ」ことマックスフリートの血を引く血統ですので底力を補完するという意味においてはローザレーヌよりはマイナス面は少ないかと思います。
馬体はまだ若干薄く、気性的にも少し幼いところはありそうなので、今後の成長はしっかり見ていきたいですね。
募集価格は1680万前後になるかと思いますが、希少種牡馬の仔ということもあるので、興味を持つ人は多くなると思いますし、ノルマンディーには今年もこういった仔に興味を持つ人が多くあってほしいと思っていますw
冒頭にも書いたように、今年のセレクションは高額落札が非常に目立ちました。
肌感覚ではありますが、セレクトの億超えを除けば落札価格の中央値はほとんど変わらないような気がします。
これが明日から4日間あるサマーセールにどの程度影響してくるのかというところですね。
サマーセールではまずセレクトではお目にかかれないような種牡馬の産駒も多数出てきますので注目です。
個人的にはコパノリッキー産駒を落札するのかどうかが気になっていますが、まぁ、1頭は落とすでしょう^^
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