HBAサマーセール2020・初日

ノルマンディー
この記事は約8分で読めます。

昨日のセレクションセールに続いて、本日から4日間に渡ってサマーセールが開催されます。
ノルマンディーの仕入れはここが本番。
この4日間で落札される仔たちが、この秋から始まる2019年産の1次募集・2次募集を賑わすことでしょう。
今年も例年にもれず、初日の今日から6頭の1歳馬を落札しています。

サマーセール2020 初日落札馬

・ミナミ2019(父:キンシャサノキセキ 母父:ルーラーシップ 牝 青鹿毛 落札価格385万円)

ミナミ2019

ステラレギア | 競走馬データ - netkeiba
ステラレギア(Stella Regia)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

母ミナミはノーザン産ディープ牝馬マハービスタの初仔で3戦目の未勝利戦を勝利しこれからというところで引退繁殖入りしています。
そのミナミの初仔が本馬になりますが、キンシャサとの配合はサンデーの3×4が成立。
母馬自身の血統構成とも相まって、非常に『美しい』配合になりました。
均整の取れた馬体で、歩様も大きなストライドでスマートです。
母系の競走成績や初仔の母の初仔で繁殖実績もないということで金額は上がらなかったと思いますが、これはかなりのお買い得だったのでは?と思わせるのに十分。
落札価格からもどんなに高くても1000万を切る募集価格で出てくるでしょうから、自ずと注目度は高くなると思います。

 
 
・インフィニート2019(父:タイムパラドックス 母父:ルーラーシップ 牝 栗毛 落札価格704万円)

インフィニート2019

セイタード | 競走馬データ - netkeiba.com
セイタード(Seitaad)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

母インフィニートはローレルで募集されたクラブ馬ながら未出走で競走馬名登録されていないため、ネット競馬のDB上はキャタラクトの2015と表記されています。
期せずしてこちらもルーラーシップの牝馬で、ミスプロ≒ゴールドマイン4×4という珍しいクロス持ち。
本馬はその初仔になります。
測尺の数字上は小柄ですが、ウォーキング動画では大きく雄大に見せ、毛色も相まってタイムパラドックスらしい見た目に映ります。
ストームキャット牝系の母にタイムパラドックスなのでダートに振れるとは思いますが、この牝系もダートに実績を残していて、近親見てもタイムパラドックスとの相性はかなり良さそうです。
上記ミナミよりも落札価格は高くなりましたが、それでも募集価格は1300万前後でしょう。
狙い・方向性はハッキリしている仔なので、厩舎との組み合わせなどもしっかり考慮していきたい仔になるかと思います。

 
 
・キャットストリート2019(父:カレンブラックヒル 母父:クロフネ 牝 鹿毛 落札価格330万円)

キャットストリート2019

レイナデルソル | 競走馬データ - netkeiba.com
レイナデルソルの競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

先ごろゲート試験を通過し間もなくデビューを迎えるアステルカーラに続いてのカレンブラックヒル産駒です。
母16歳時11番仔というところに一抹の不安を感じる方、気にされる方はいるかも知れませんね。
ストームキャット牝系にクロフネという母キャットストリートはいかにも走りそうな血統構成ではありますが、残念ながら9戦未勝利。
父カレンブラックヒルは自身は芝マイラーではありますが、産駒はダートに出ることが多いです。
カレンブラックヒルもストームキャットは持ってますので、この配合でストームキャット4×3となり、ダート色が強くなりながらもよりスピードを補完した形になるのかなと。
ダビスタチックに考えると、ストームキャット系牝馬にサンデー系とストームキャット系のニックスであるカレンブラックヒルを使ってニックスを代重ねしているような感じで、血統的には興味を引かれるところはあります。
ただし、兄姉に中央勝ち馬は一頭もいませんので、そういった部分では強調できません。
落札価格的に募集価格800万程度での地方募集もありえなくはないと思いますので、そうなってくると面白いかなとは思います。

 
 
・ソラコマチ2019(父:リオンディーズ 母父:サクラバクシンオー 牡 鹿毛 落札価格1155万円)

ソラコマチ2019

リオンラファール | 競走馬データ - netkeiba.com
リオンラファール(Lion Rafale)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

地方出戻りから中央初勝利目前のレゴリスの半弟を落札しました。
レゴリスの1つ下、ジェネティクスはキャロットで募集され、ここまで6戦3勝、未だ掲示板を外したことがないという素晴らしい成績で、じきに3勝クラスも突破しようかという所まできています。
これは母ソラコマチの繁殖能力の高さを示していますし、さらに父がリオンディーズに変わったということで、募集されれば人気は必至でしょう。
筋量が豊富で身体の厚みもしっかりしており、1/20の早生まれなりに身体は出来上がっています。
気性的にも問題はなさそうですし、今日見た限りではマイナス要素は少なそうです。
1155万円の落札価格からはそこまで募集価格も高くはならなそうなので、ラインナップを楽しみにされる方は多そうですね。

 
 
・バルフューレント2019(父:フリオーソ 母父:ファスリエフ 牡 鹿毛 落札価格462万円)

バルフューレント2019

バルミュゼット | 競走馬データ - netkeiba
バルミュゼット(Bal Musette)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

ここ数年積極的にラインナップに加えている印象のフリオーソ産駒。
ノルマンディーとの相性も悪くはなさそうなので、その辺も加味してるのでしょうね。
本馬の血統表で目を引くのはブライアンズタイムの2×4という濃い目のクロス。
これがどう出るかはさっぱりわかりませんが、その下に隠れたミスプロの3×4が何とかしてくれるのでしょう(適当
母自身は未出走で、スクリーンヒーロー産駒の半姉ヴェルヴェットが金沢で3勝を挙げている以外に兄姉に活躍馬はいませんし、とにかく現状では身体もペラペラに薄いので、成長待ちの上で入ってくるなら2次募集以降になるかと思います。
出資するしないは別にして、色んな意味で注目はしたい仔ですね。

 
 
・ピュアフレグランス2019(父:メイショウボーラー 母父:ヘクタープロテクター 牡 鹿毛 落札価格330万円)

ピュアフレグランス2019

ヴェクトライズ | 競走馬データ - netkeiba.com
ヴェクトライズ(Vectorise)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

メイショウボーラー×ヘクタープロテクターというノルマンディーらしいといえばらしい血統構成の仔です。
母ピュアフレグランスは中央で一戦したのみ(未勝利)で園田へ転出するも園田でも勝ち星を挙げることはできませんでした。
本馬は17歳時9番仔とこちらも高齢母の仔になります。
牝系にはフレンチミステリーがいますので、キャラメルフレンチやカスミは近親になりますね。
そういった意味でもノルマンディーらしい仔ということになるのかもしれません。
マンカフェ産駒の半兄ノブオズボーンが中央2勝、タイキシャトル産駒の半兄ペイシャピュアは中央勝ち上がりの後、笠松、名古屋で8勝を挙げています。
中央で勝ち上がりが出ていて、メイショウボーラーの父であるタイキシャトル産駒での勝ち上がりがあるのは心強いところではあるかもしれません。
4月生まれにしては馬体はしっかりしていて、いかにもタイキシャトル×ヘクタープロテクターという感じの見栄えではあるので、1000万以下の牡馬ということであれば検討の余地はあるかもしれません。

 
 
 
仕事から帰ってきてセールの生中継を見ながら本記事を書き始め、その時にはまだ3頭しか落札していませんでしたが、終わってみればまさかの6頭落札。
まだあと3日残っているのですが、一体何頭仕入れるつもりなんでしょうか?www
18年産が総数50頭の募集になりましたが、現在の売れ行きを見ても、今年は更に頭数が増えるのかもしれないですね。
であれば、昨年がサマーセール全体で9頭の落札でしたので、今年はそれも大きく上回るかもしれません。
昨日のセレクションの落札価格を見て、今年のサマーはどうなるかと思っていましたが、やはり高額の落札はあったものの、全体としては例年通りに推移していると思います。
今年も、昨年の本セールで落札し先日新馬勝ちしたルクシオンのような掘り出し物を見つけ出したいですね。

Comments

  1. マヤノトップガン2×4ではなくブライアンズタイム2×4ですね

    • ご指摘ありがとうございます。
      修正いたしましたm(_ _)m

タイトルとURLをコピーしました