昨日、昨年・一昨年よりも2週間遅く、ノルマンディーOC2018年産一次募集馬が発表されました。
一口馬主ブームと言われて久しいですが、そんな中特にシルク・キャロットのノーザン多数口クラブはどんどん勢いを増していて、完全にほしいと思える馬に好きなように出資することが更に難しくなっています。
更にノルマンディーはここ数年思うように成績も伸びず、2017年産も全体を通して残口が多数残るなど厳しい状態。
そういったところも踏まえてか、募集時期もずらした上でラインナップもこれまでとは若干目先を変えたものになったような気がします。
こういった『日高のクラブ』が前に出たラインナップで色んな意味で「ノーザンとは別物」という差別化があったほうが面白いと思いますね。
今年も例によって情報は小出しでスタート。
まずは募集馬概要ですが、今年は口数も併せて発表されています。
ノルマンディーOC 2018年産 1次募集 募集馬
・フィアレスの18※
(父:アイルハヴアナザー 母父:スペシャルウィーク 牡 栗毛 18.2.13生)40口
・アンカジャポニカの18※
(父:マツリダゴッホ 母父:Authorized 牝 鹿毛 18.3.19生)40口
・アルボランシーの18
(父:ヘニーヒューズ 母父:ロックオブジブラルタル 牡 栗毛 18.4.17生)
・エレガンテココの18※
(父:ダンカーク 母父:ブラックホーク 牡 芦毛 18.4.21生)
・カネツスペシャルの18
(父:ノベリスト 母父:スペシャルウィーク 牡 黒鹿毛 18.2.22生)
・キョウエイハツラツの18※
(父:ブラックタイド 母父:オペラハウス 牡 鹿毛 18.4.8生)
・サイレントソニックの18
(父:モーリス 母父:ディープインパクト 牡 黒鹿毛 18.5.21生)
・シャルマンレーヌの18※
(父:アイルハヴアナザー 母父:ダンスインザダーク 牡 栗毛 18.5.11生)
・タマヒカルの18※
(父:オルフェーヴル 母父:パラダイスクリーク 牡 鹿毛 18.5.15生)
・トーセンフォーユーの18※
(父:マツリダゴッホ 母父:トニービン 牡 黒鹿毛 18.5.25生)
・ハルシュタットの18※
(父:トーセンラー 母父:ファスリエフ 牡 鹿毛 18.4.3生)
・ブリュメールの18※
(父:ジャスタウェイ 母父:ティンバーカントリー 牡 鹿毛 18.4.1生)
・ミワノロマンスの18
(父:ストロングリターン 母父:サムライハート 牡 黒鹿毛 18.3.24生)
・モトヒメの18※
(父:マツリダゴッホ 母父:ショウナンカンプ 牡 鹿毛 18.2.8生)
・ルーシーショーの18※
(父:ホッコータルマエ 母父:フジキセキ 牡 黒鹿毛 18.3.19生)
・サビアーレの18
(父:ゴールドシップ 母父:Capote 牝 芦毛 18.2.26生)
・シュヴァリエの18※
(父:ゴールドシップ 母父:フレンチデピュティ 牝 栗毛 18.4.14生)
・ディスティンダリアの18※
(父:アイルハヴアナザー 母父:ショウナンカンプ 牝 鹿毛 18.4.26生)
・パリージョの18※
(父:マツリダゴッホ 母父:タイキシャトル 牝 青鹿毛 18.4.27生)
・ピッツネイルの18※
(父:スピルバーグ 母父:クロフネ 牝 鹿毛 18.2.18生)
・ファミッリアの18
(父:ラブリーデイ 母父:Holy Bull 牝 黒鹿毛 18.5.5生)
・ヘヴンリーヴォイスの18
(父:エイシンフラッシュ 母父:アグネスタキオン 牝 黒鹿毛 18.3.1生)
・ボンジュールメロンの18※
(父:ホッコータルマエ 母父:サクラバクシンオー 牝 鹿毛 18.5.21生)
・マルーンドロップの18※
(父:マツリダゴッホ 母父:コンデュイット 牝 鹿毛 18.5.21生)
・ミスサイベリアの18
(父:キズナ 母父:Giant’s Causeway 牝 鹿毛 18.3.26生)
・ラーストチカの18※
(父:ダイワメジャー 母父:スウェプトオーヴァーボード 牝 栗毛 18.3.2生)
・バチスタの18※
(父:アイルハヴアナザー 母父:ダイワメジャー 牝 栗毛 18.5.8生)100口=地方募集
(※は岡田スタッド生産馬)
以上、中央募集26頭、地方募集1頭の計27頭。
既に40口も2頭発表されていますので『どれが40口??』というところは明確になっていて多少検討もしやすいかと思います。
ここ2年は牡馬・牝馬の頭数も自家生産・セール仕入れの頭数も半々でバランスを取っていましたが、今年は牡牝はおよそ6:4で岡スタ生産馬も27頭中19頭で7割を超えていて、バランスへのこだわりは見えなくなりました。
また、セール出身馬で今回の募集に出てきた馬ではサイレントソニックの18とファミッリアの18の目玉っぽい2頭を除く全馬が3月以前の比較的早生まれで、セール出身馬に関しては早期デビューが見込めるような感じにしたいのかなと思います。
種牡馬に関しても今年は人気種牡馬も押さえながらもホッコータルマエなどが目玉になりそうで、ノーザン系とは一線を画す方向性がしっかりと見えています。
勝ち上がり率の高い40口募集馬にアイルハヴアナザー産駒とマツリダゴッホ産駒を指名したこともノルマンディー(≒岡田スタッド)の決意の現れでしょう。
こうして一通り見てみるとコンセプトが明確になりつつある気はしますね。
昨年はシュヴァリエ1頭だった母優先(=クラブ出身牝馬)も今年はディスティンダリア、ピッツネイル、マルーンドロップが加わり4頭に増えました。
何年か前からクラブ用に仕入れていると思われる繁殖牝馬もいますので、今後も岡スタ産比率は上がっていくのではないでしょうか。
ネット上では既にルーシーショーの18が抽選必至になりそうな人気を集めています。
ここまでクラブで募集馬2頭が共に勝ち上がっている賢母にいかにもノルマンディーと相性の良さそうな新種牡馬ホッコータルマエですから当然といえば当然ですね。
サマーセールで高値で落札したサイレントソニックの18も人気になるでしょう。
昨年までよりも地味に映りますがコンセプトらしきものが透けて見える分、面白そうな仔が例年より多い気がしています。
あとはこのあと小出しに出される馬体や歩様動画を見ながらしっかりと吟味していきたいと思います。
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