ノルマンディーOC 2017年産 3次募集

ヴィクトワールの17 ノルマンディー
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本日ノルマンディーOCから2017年産駒の3次募集馬が発表されました。
今回ラインナップされたのは牡馬5頭牝馬2頭の計7頭。
サマーセール、オータムセールで落札し未募集だった4頭に加え、岡田スタッド産3頭という割とシンプルな構成です。
これで昨年のセール購入馬に関しては全頭募集されることになります。

セール仕入馬に関してはそれぞれのセール時にも所感がありますので、そちらもご参照下さい。

 
 
・ヴィクトワールの17

牡馬 鹿毛 2017/5/7
父:フリオーソ × 母:ヴィクトワール(母の父:アドマイヤベガ)
生産:日高・賀張中川牧場  栗東・牧田和弥厩舎入厩予定
募集金額:1120万(一口28000円)
ヴィクトワールの17

ヴィクトワールの17

バランスの取れた好馬体、四肢をスラッと長く見せる点など、容姿的には芝向きの印象。
サンデーサイレンス系である母の父アドマイヤベガの特徴が、よく出ているように映ります。
フリオーソ産駒といえば、昨秋からオープン馬が続々登場し、現在評価が急上昇中。
本馬と同じ父フリオーソ×母の父サンデーサイレンス系の配合からも、テルペリオン(仁川S)が出ています。
また父ロベルト系×母の父アドマイヤベガの配合には、今年のヒヤシンスS2着馬ヴァイトブリックが存在。
父の実績、配合面から将来が楽しみな1頭です。

ヴィクトリオーソ (Victorioso) | 競走馬データ - netkeiba
ヴィクトリオーソ (Victorioso)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

サマーセールでの購入馬。
セール時にも書いてますが、今年度何頭か購入しているフリオーソ産駒のなかでも配合的には筋が通っていて狙いは明確だと思います。
セール時には「地方なら無双できそう」と書きましたが、この時点ではフリオーソ産駒がここまで中央で活躍できるとは思ってませんでした^^;
フリオーソ産駒全体の期待値が底上げされている今なら違う評価もできそうです。
セール時から馬体も二回りほど大きくなっている印象。
コメントでは芝向きと書かれていますが、やはりダートだと思います。
一つ勝てれば長く楽しめそうではありますね。

 
 
・キネオソレイユの17

牡馬 栗毛 2017/5/4生
父:アイルハヴアナザー × 母:キネオソレイユ(母の父:ネオユニヴァース)
生産:新ひだか・岡田スタッド  美浦・天間昭一厩舎入厩予定
募集金額:960万(一口24000円)
キネオソレイユの17

キネオソレイユの17

ザサンアップライト (The Sun Upright) | 競走馬データ - netkeiba
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伯母に桜花賞馬アユサンがいる良血馬。
この母系は配合種牡馬の特徴を引き出す傾向にあり、本馬も厚みのあるガッシリとした胸前、太い首差し、美しい栗毛の馬体など、父アイルハヴアナザーの特徴がよく出ています。
その父の代表産駒であり、当クラブの所属馬アナザートゥルース(名古屋大賞典・Jpn3 3着)は、本馬と同じく母の父サンデーサイレンス系。
また父アイルハヴアナザー×母の父ネオユニヴァースには、中央で3勝を挙げているタガノアニードも存在。
馬体、血統から持続力のあるパワータイプと思われます。

母キネオソレイユは下川辺牧場産、岡田壮史名義で12戦2勝。
中央では新馬戦4着の後5戦続けて掲示板の堅実なところを見せましたが、その後大敗が続き園田へ。
園田で2連勝の後中央再転入しましたが、中央では足りず2戦で引退しています。
半姉に桜花賞馬アユサン、半妹にマウレアという良血です。
ストームキャット系の牝馬にアイルハヴはいかにも合いそうな気配はありますが、、、
本馬は母6歳時の2番仔。
フレンチデピュティ産駒の半姉リゼは今年に入ってから2戦続けて未勝利戦2着と勝ち上がり目前でしたが、その後2番人気に推されたものの出遅れて14着大敗。
なんとも母と似たような軌跡を辿ってるような感じですが、気性的に問題があるのかもしれませんね。
馬体も現状の立ち写真からは前後が少しアンバランスな印象を受けます。
血統的には面白そうではあるので、動画を見て判断したいところです。

 
 
・サマーロコガールの17

牡馬 芦毛 2017/3/21生
父:ロージズインメイ × 母:サマーロコガール(母の父:キングカメハメハ)
生産:新ひだか・岡田スタッド  栗東・石坂公一厩舎入厩予定
募集金額:960万(一口24000円)
サマーロコガールの17

サマーロコガールの17

五代母から脈々と継承されてきた芦毛の馬体に象徴されるように、母サマーロコガールや祖母でオープン馬のマンデームスメによく似ています。
この母系の特徴としては、まずスピード。
祖母は1200mで6勝、母は1400m以下で9勝、そして、全姉ハニーロコガールも1400mで7勝を獲得しています。
また総じて丈夫でコンスタントに走る馬主孝行タイプが多く、本馬もそうなる可能性が高いと思われます。
父ロージズインメイ×母の父ミスタープロスペクター系に活躍馬が多いことから、配合的にも楽しみな部分が少なくありません。

バンクオブクラウズ (Bank of Clouds) | 競走馬データ - netkeiba
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ハニーロコガール、ボーイズオブサマーの下にあたる、今やクラブではおなじみになったサマロコ産駒。
3世代目のボーイズオブサマーがようやく勝ち上がりが見えてきそうな気配ですが、その上2頭は中央では残念な結果に。
クラブ馬ではないプリティロコガールが中央抹消後ファー○ト○ジョンに買われ名古屋で使い倒されているように、この兄姉は丈夫なのは間違いないです。
ハニーロコガールが昨年夏から急激に強くなっているのを見ても(現在園田で7勝)どうやら父に関係なく晩成に出るのではないかという気もします。
馬体的には幼さは感じませんが、それは兄姉の1歳時2歳時も同様でした。
ですので、この仔も見た目以上に馬に実が入るまでは時間がかかるかもしれませんので、万が一大敗が続いたとして、(クラブ・出資者共に)どこまで我慢できるのかがポイントになりそうだと思います。

 
 
・ヤマサラグランジュの17

牡馬 鹿毛 2017/2/13生
父:アドマイヤマックス × 母:ヤマサラグランジュ(母の父:サクラバクシンオー)
生産:新ひだか・岡田スタッド  美浦・小西一男厩舎入厩予定
募集金額:920万(一口23000円)
ヤマサラグランジュの17

ヤマサラグランジュの17

レコードライン (Record Line) | 競走馬データ - netkeiba
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父、母の父がスプリントG1馬で、母はダート1000mで2勝というスピード血統。
馬体もコンパクトな作りで、いかにもスプリンターといった印象です。
父アドマイヤマックスはダートG1馬ケイティブレイブなど、獲得賞金5000万円以上の牡・騙馬を14頭(3月31日現在)も輩出。
その中の1頭であるシンボリディスコは、本馬と同じく母の父がサクラバクシンオーですので、配合面も相性の良さを感じます。
また、三冠馬オルフェーヴルと同じくノーザンテースト3×4のインブリードが施されている点も魅力の1つとなっています。

母ヤマサラグランジュはキョウエイアンの仔で、クラブとしてはおなじみの牝系です。
戦績は22戦2勝。
2勝目を上げたレースの2着馬がチュアユーアップ、次のレースでの勝ち馬がハッピーダイアリーとノルマンディスト的にはちょっとニヤッとしてしまいますね^^
勝ち星は共にダートで挙げたもので、芝は4戦走って全て二桁着順と完全なダート馬だったようです。
本馬は母12歳時の6番仔。
兄姉にここまで中央での勝ち馬はいませんが、一世代上のヴァーミリアン産駒である半姉リトルウィッチはここまで2戦して3着4着と順調なら順番は回ってきそうではあります。
トモは大きめで、短距離×短距離の筋の通った配合はハマればダート短距離線での活躍も見込めるかもしれません。
ノーザンテースト3×4は巷に溢れているのでどうでもいいですw
アドマイヤマックスと厩舎をどう取るかで評価は別れるところだと思います。

 
 
・レイクミードの17

牡馬 黒鹿毛 2017/4/20生
父:ショウナンカンプ × 母:レイクミード(母の父:ダンスインザダーク)
生産:新ひだか・原田久司  美浦・尾関知人厩舎入厩予定
募集金額:960万(一口24000円)
レイクミードの17

レイクミードの17

ハルバード (Halberd) | 競走馬データ - netkeiba
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母の産駒は中央で3頭が勝利を獲得。
しかも3頭とも2歳戦で初勝利を挙げており、仕上がりの早さ、資質の高さを感じさせる血統です。
本馬は父がショウナンカンプに変わりましたが、母がサクラバクシンオーの血と相性が良いことは、半兄姉のダイワナイトやミューオンで既に証明済み。
父ショウナンカンプ×母の父ダンスインザダークにも、中央3勝(特別2勝)のウインストラグルがいますので、配合的な妙味が十分感じられます。
また祖母は英・愛オークスで各3着のオークミードⅡ。活力を感じる母系背景でもあります。

オータムセールでの購入馬です。
セール時にも書いていますが、これまでノルマンディーで募集された岡田スタッド産のショウナンカンプ産駒とは良くも悪くも少し毛色の違う方向の配合です。
牝系が欧州で成功していることや半兄のダイワナイトが芝で活躍しているところから、芝への対応もできそうですし他の兄姉からダートで潰しも効きそう。
ただ、ダイワナイトは10世代上の半兄で、本馬は母16歳時の高齢出産であることから、活力的にはやや不安はあります。
セール時の馬体は厚みもあって、今は若干バランスが悪くなってますがトモの容量もあるので、今後の成長は期待できそうです。
一長一短あるのでどこに着目するか、どこに目を瞑るか、慎重に判断したい仔です。

 
 
・フレンチミステリーの17

牝馬 鹿毛 2017/5/29生
父:トゥザグローリー × 母:フレンチミステリー(母の父:フレンチデピュティ)
生産:浦河・惣田英幸  美浦・松山将樹厩舎入厩予定
募集金額:880万(一口22000円)
フレンチミステリーの17

フレンチミステリーの17

カスミ (Kasumi) | 競走馬データ - netkeiba
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母の産駒はこれまでに5頭がデビューし、3頭が中央、残り2頭も地方で勝利。
しかも5頭とも配合種牡馬が異なるなど、安定した仔出しに定評があります。
本馬の父は超良血馬トゥザグローリー。
父自身、競走馬として成長力を誇示していたこともあってか、初年度産駒にあたる現3歳世代は、中央の勝ち馬5頭全てが3歳時に勝ち上がっています。
ただ本馬は馬体から母の父フレンチデピュティの影響を強く受けている印象。
既に良質な筋肉を携え、仕上がりの早さや2歳戦向きのスピードが期待できそうな雰囲気があります。

オータムセールで購入された、クラブ馬キャラメルフレンチの半妹です。
小出しの良い母なのは疑いの余地のないところで、トゥザグローリーにはまだ今のところ未知の魅力もあると思います。
問題は以前も書いているように、キャラメルフレンチ含め兄姉に早く頭打ちがきているところで、古馬になってからの成長力に若干の疑問が残ります。
本馬もなかなかの筋肉質で早くから始動はできそう。
これはコメントにもあるように母父のフレンチデピュティからきてるのかもしれません。
馬体的にはキャラメルフレンチの幼駒時の面影を感じますので、トゥザグローリーにノスタルジーを感じる人やキャラメルフレンチ持ちの人には十分に検討の余地はあるのかなとは思います。

 
 
・モントレゾールの17

牝馬 芦毛 2017/4/13生
父:トーセンホマレボシ × 母:モントレゾール(母の父:Cadeaux Genereux)
生産:むかわ・市川牧場  美浦・栗田徹厩舎入厩予定
募集金額:760万(一口19000円)
モントレゾールの17

モントレゾールの17

ステラディウス (Stelladius) | 競走馬データ - netkeiba
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母はなかなか中央の勝ち馬に恵まれませんでしたが、2歳上の半兄マイネルキャドーがひいらぎ賞など2勝、1歳上の半姉ホウホウモントレーが1勝と、ともに中央で勝利を獲得。
晩成型の繁殖牝馬なのかもしれません。
本馬は父がトーセンホマレボシへと変わりましたが、マイネルキャドーと同じディープインパクト系ですので、特に心配は必要ないでしょう。
毛色こそ異なりますが、胴長でしなやかさを感じる馬体は、父や祖父を感じさせるものがあり、芝のマイルから中長距離まで、幅広くこなしてくれそうな雰囲気があります。

サマーセールでの購入馬。
欧州血統の牝馬にディープ直仔のトーセンホマレボシという軽目の配合は、どちらかというとノルマンディーでは珍しい方向の購入馬でした。
セール時に骨折休養中だった半兄のマイネルキャドーは3/30におよそ一年半ぶりの復帰を果たしましたが、出遅れて8着と大敗した上に再度骨折。
残念ながら体質的な弱さがあるようです。
セール時には未出走だった半姉ホウホウモントレーはその後デビューし、2戦連続2着から3戦目にきっちり勝ち上がりました。
このように母モントレゾールのここにきての繁殖能力はなかなかのものはありそうです。
そうなるとやはり体質面が気になるところ。
セール時には菅囲18.8cmと細く、実際の画面でもやはり細く映りました。
今回上がった写真ではそこまで細くは映りませんが、ここは近々上がるであろう測尺を待って判断したいです。
体質面を見抜くのはなかなか難しいところではありますが、そこが担保されれば金額的にも面白いかなとは思います。

 
 

まとめ

全体的にこじんまりした感じで、方向性としてのまとまりは感じます。
個人的には先日も書きましたが、オンファサイトの引退によりここで我チーム所属馬を補充したいところではありますが、一長一短あってすぐに判断というのは難しいところ。
現時点で検討しても良いかなと思えるのは、レイクミードの17モントレゾールの17のセール購入馬2頭。
ヴィクトワールの17キネオソレイユの17は動画を見て動きで評価できればというところでしょうか。
これに2次募集で残っているサクラフォルトゥナの17(スペロデア)辺りも天秤にかけながら1-2頭ラインナップに加えられたら良いかなと思っております。

そして、毎度毎度のことながら、ワタクシ、相馬眼やら馬体を評価するような深い知識は持ち合わせておりませんので、あくまで個人の所感ということでよしなにお願い致しますm(_ _)m

Comments

  1. レイクミードの17とモントレゾールの17
    見る目無し

    • 本文にもあるように個人の戯言ですので。
      コメントありがとうございます。

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