ウィルビーハッピー無念の引退

チーム近況
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本日、ノルマンディーOC公式サイトにて、ウィルビーハッピーについての臨時更新があり左前脚浅屈腱炎による引退が発表されました。
週中での更新がなかったことから、ラストワンチャンスが決まっていたであろうところで急転直下の引退劇。
無念というほかありません。

ウィルビーハッピー臨時更新

・ウィルビーハッピー(2020.7.24 函館競馬場 馬体重:ーーーkg)

★7/19(日)函館・3歳未勝利(芝2600m・混)大野拓弥騎手 結果14着
レース後に左前脚の腫れと熱感が引かなかったため、昨日美浦に移動してエコー検査を受けたところ、診療所で左前脚の浅屈腱炎を発症していると診断されました。
コア型で損傷部位は約20%の診断。
競走復帰までは時間を要する見込みで、治癒してもまた再発する可能性は否定できません。
今後について関係者で協議を重ねた結果、大変残念ではありますが、本日24日(金)付けで中央競馬での登録を抹消して現役を引退することが決定いたしました。
なお、本馬は来週7/30(木)に開催されるサラブレッドオークションに出品する予定です。
出資会員の皆様には追って書面にてご連絡させていただきます。ウィルビーハッピー号にお送りいただいたこれまでの温かいご声援、誠にありがとうございました。

「クラブの期待馬を勝たせられずに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。春の良い頃に比べると体調面が戻り切っていないのもたしかですが、先週のレース内容が解せない部分もありました。鞍上のアクションにまったく反応がなく、道中ポジションを上げていけなかった。エコー画像の所見による損傷範囲からも、レース中に痛めていた可能性は高いと思います。素質をうまく開花させてやることができず本当に申し訳ありませんでした」(奥村武調教師)

チグハグなレースが続き各所から批判も多かった本馬でしたが、騙し騙しながらもデビューから11戦も走ることができました。
レース選択については一番大きかったのは気性や適性ではなく脚元の問題だったのでしょう。
奥村師は、直接お話を伺わせていただく限りでは歯切れもよく理路整然としっかり説明をしていただける方でしたので、ずっとコメントに違和感は感じていました。
おそらく、全方位に気を使いすぎて全てをなんとなく丸く収めるための方便が『ダート』だったんじゃないでしょうか。
脚元は良くないけどクラブコンセプトにマッチさせるためには使い続けなければならないが芝では壊れてしまうかもしれない。
脚元が悪いことを前面に押し出してしまうと使い続けることに対して批判を生むがダートであれば使えないことはない。
という感じが続いていたんだと思います。
それをオブラートに包む形で何とかやってきたけど、あまりにも批判が強まってしまい『ダート向きである』と言い切ることで収めようとしたがかえって反発を買ってしまった。
見るに見かねたクラブから『もう良いから芝を使ってくれ』という指示があった。
ザッとそんなところでしょうか。
奥村師が馬のことをしっかりと考えてくれる方というのは間違いのないところだと思いますが、今回に関してはどの方向に対しても(悪い言い方をすれば)良い顔をしてしまったことが仇になってしまったように思います。
そういった意味では師もある意味“被害者”なのかもしれませんし、もう少しうまく立ち回れる方だったら違った形になったかもしれませんね。

師は一貫して『能力はある』と言い続けてくれていましたが、実際には能力も足りてなかったと思います。
ハービンジャーの育成はノーザンでなければ難しいと言われています。
出資時に書いたように『もしかしたらノルマンディーの育成が当たってしまうかも』というギャンブル的要素も込みで考えた上での2017年産ドラフト1位でしたが見事に玉砕しました^^;
残念な結果に終わりましたが、上記のような流れだったであろうと考えればやれることはある程度やった上でのことなので納得はしています。
これでウィルビーハッピーの中央での現役生活は終了し、地方での現役続行を目指してサラブレッドオークションへいくことになります。
決して軽くない怪我を抱えたまま来週のオークションに臨むことになりますが、良いオーナーに恵まれることを祈っています。
最後に。
奥村武調教師並びに奥村厩舎のスタッフの皆様、一年間本当にありがとうございました。
そして、ウィルビーハッピー、おつかれさま。

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