ワザモノ渾身の2着

レース結果
この記事は約4分で読めます。

本日、中山競馬6Rでアコルダールがデビュー。
残念ながらデビュー勝ちとはなりませんでしたが、9Rひいらぎ賞ではワザモノが価値ある2着。
来る春に向けて飛躍を予感させるレースを見せてくれました。

ノルマンディーOC公式サイトに上がったレース後コメント。

・アコルダール(2020.12.19 中山競馬場 馬体重:438kg)

★12/19(土)中山・2歳新馬(ダ1200m)横山和生騎手 結果8着

「パドックでは終始そわそわした様子で、二人力で引いてからようやく落ち着きを取り戻した感じ。そういった精神面の幼さがまだ残っているため、ゲートもまだあまり速く出て行けない現状です。ただ、道中揉まれてかなり他馬からプレッシャーをかけられたなかで、怯まずよく頑張って走っていたと思います。『非力でパサパサの馬場ではグリップが利きづらい』と鞍上は話していましたが、残り150mあたりから鋭い脚で上がってきましたから。距離はもっとあっていいタイプだと思います」(菊沢隆徳調教師)

20201219 中山6R アコルダール パドック1

パドックではなかなかの煩さを見せていて途中から2人引き。
馬体はしっかり出来上がっていましたが、ダート良馬場での競馬を考えると、少し余裕残しくらいでも良かったのかなという感じもしました。
スタートは出遅れと言うよりものっそりした感じ。
それでも中団に付けることは出来たので、全く脚がないということはないと思います。
ただ、走り自体はまだ安定しておらず、時折良いリズムで走るところもあれば追走に手一杯に見えるところもあったりなので、まずは安定してリズム良く走れるようにならないとといったところでしょうか。
3コーナーから4コーナーにかけてはいい感じで上がってきそうな気配もありましたし、直線でもそれなりの脚を使えています。
そんな中でも、今回は最低限とも言える8着を確保できましたし、ここからしっかり鍛えて精神面と走りが安定してくれば化けると思います。
戦前に菊沢師も話していたように、現段階では一度芝を試してみても良いかもしれませんね。

 
 
・ワザモノ(2020.12.19 中山競馬場 馬体重:504kg)

★12/19(土)中山・ひいらぎ賞(芝1600m・混)黛弘人騎手 結果2着

「勝ち馬が強かったですね。鞍上の黛弘人ジョッキーは『スタートが良かったので、ポジションを取りにいきましたが、隊列が決まってしまって、折り合いをつける形で運びました。最終コーナーから直線に向いて前が開いて追い出すと、それに反応してしっかりと脚を使ってくれましたね。距離はもっとあっても対応可能だと思います』と話していました」(尾関知人調教師)

20201219 中山9R ワザモノ パドック1

勝った馬は確かに強かったですが、全く歯が立たない差があったかといえば、立ち回り一つで逆転があってもおかしくないくらいの差だったと思います。
パドックでは前走よりも活気が感じられないようなところはありましたが、脚取りはしっかりしてましたし前走より更に緩さは解消されてました。
活気がないのではなくて、精神的に成長してきているんでしょうね。
今回はスタートも決めることが出来ましたが、パトロールを見るとスタート直後に3番の馬に内に押し込められてしまい、そこから終始出し処のない位置での競馬に。
それでも4コーナーで外の馬を弾き飛ばして前が開くと、そこからは一完歩ごとに力強く加速し、残り100m辺りからの末脚は強烈でした。
上がり3ハロンは3番手のタイムでしたが、ラスト1ハロンだけで見ると抜けて速かったはずです。
今回は内枠スタートでインに押し込められてしまったことで結果的に仕掛けが遅くなってしまい届きませんでしたが、普通にレースを運べればもう少し違った結果もあり得たかと思います。
最後は脚を余してましたし、コメント通りまだ距離が伸びても大丈夫そうです。
このまま無事に続戦できるなら、年明けの千八1勝Cを使うか、思い切って二千の京成杯に格上挑戦するか等、選択肢はかなり広がったと思います。
2着という結果以上に未来が広がる一戦でした。

 
 
 
これで年内の18年産2歳馬のレースは終了しました。
6頭中3頭がデビューし、勝ち上がりはワザモノの1頭だけでしたが、他の2頭も十分に勝ち上がるだけの能力はあると思います。
残り3頭は年明けすぐにデビューのユーベルント以外は少し時間がかかりそうですが、1頭でも多くワザモノに続いてくれるよう願っています。

Comments

タイトルとURLをコピーしました