HBAサマーセール2020・最終日

ノルマンディー
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4日間に渡って行われたサマーセールも最終日。
ノルマンディーは最後も5頭を落札し、この4日間で実に15頭の仕入れを行いました。

サマーセール2020 最終日落札馬

・ケージーナデシコ2019(父:メイショウボーラー 母父:クロフネ 牝 芦毛 落札価格462万円)

ケージーナデシコ2019

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初日に落札したピュアフレグランスに続いて2頭目のメイショウボーラー産駒。
母父がクロフネに変わって、全くタイプの違う仔を落札しました。
母ケージーナデシコは3戦未勝利ですぐに繁殖入り。
本馬は9歳時4番仔で、一年空胎を挟んでいて年齢的にも繁殖としては脂の乗ったいい時期での仔だと思います。
3番仔でサムライハート産駒の半兄パイプライナーはサンデー2×4というキツめのクロス持ち。
デビュー戦では大敗するも2戦目以降掲示板を続け5戦目で勝ち上がり、先日の1勝クラスでも3番人気6着と、上のクラスでも通用するところを見せました。
父がメイショウボーラーに変わってきついクロスがなくなった分、気性面や健康面の不安は軽減されているのではないでしょうか。
母の姉ケージーハッピーも堅実に中央勝ち馬を輩出してますし、仔出しの良い母系になっていくのかもしれません。
歩様も肩の出が良く、1歳のこの時期にしてはしっかりとしていると思います。
ピュアフレグランスに比べると筋量少なく見えますが、個人的にはこちらの方が好みです。

 
 
・ココナッツパルム2019(父:モーリス 母父:フレンチデピュティ 牝 栗毛 落札価格1155万円)

ココナッツパルム2019

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出だしこそ躓いた感があったとはいえ、ここに来て評判通り2歳リーディングに立ったモーリス産駒を満を持して落札。
岡田スタッド産のモーリスはマンガンの半弟スマートストームの2019しかいませんので、おそらくクラブには回って来ないでしょうから、クラブで募集される可能性のあるモーリス産駒は今のところこの仔だけということになります。
母13歳時8番仔で、兄姉7頭中4頭が中央で勝ち上がっている大ハズレの少なそうな母系。
スクリーンヒーローとノルマンディーの相性の良さは折り紙付きですが、モーリスでも継承できるのでしょうか。
馬体写真は6月撮影のもので、それから比べると約2ヶ月半経って成長が伺えます。
セール時には少しうるさいところも見えますが、足取りはしっかりとしていると思います。
母は新馬勝ち、他の兄姉を見ても若干早熟の傾向はありそうに思えますね。
1800万前後の募集価格で目玉の1頭になると思います。

 
 
・バイタルクィーン2019(父:フリオーソ 母父:プリサイスエンド 牡 黒鹿毛 落札価格726万円)

バイタルクィーン2019

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またしてもフリオーソ産駒。
前回も書きましたが、やはりクラブ的には相性が良いと思ってるところはありそうです。
母バイタルクィーンは未出走、本馬は母12歳時8番仔になります。
初仔のフジノダイヤ(マーベラスサンデー産駒)が門別で3勝、その下2頭が続けて中央で勝ち上がり、更にその下も地方ながら勝ち上がるなど、ここまでデビューした兄姉は全て勝ち上がっている堅実な母。
母母コンテッサクィーンの牝系を見ても勝ち上がり率は非常に高く、優秀な牝系です。
馬体のバランスもよく、先日のバルフューレントのような薄さもありませんので、現時点での期待値は明らかのこちらの方が上ですね。

 
 
・ハヤブサマナポン2019(父:コパノリッキー 母父:スペシャルウィーク 牡 栗毛 落札価格550万円)

ハヤブサマナポン2019

ケントゥリア | 競走馬データ - netkeiba
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サウンドトゥルーやホッコータルマエなどとも好勝負を演じたダート黄金世代のコパノリッキーは個人的に期待値の高い種牡馬ですが、本馬はサンデー3×3というキツいクロス持ちでギャンブル要素も満載です。
3戦未勝利の母ハヤブサマナポンの6歳時2番仔。
イングリッシュホーマーの牝系はトウカイパルサーなどを輩出。
母の兄には小倉2歳Sの勝ち馬マルブツイースターがいます。
初仔の半兄フリオーソ産駒テガタナは既に川崎でデビューを迎えており、ここまで3戦未勝利ですがさほど遠くない時期に初勝利できそうです。
栗毛補正を除いても見栄えする馬体をしていて、歩様にも力強さを感じます。
サンデー3×3というキツいクロスに不安要素はありますが、進んでいく中で見えてくるものなので現状では何とも言えないですね。。。

 
 
・ペパーミントラヴ2019(父:アドマイヤムーン 母父:シンボリクリスエス 牡 鹿毛 落札価格385万円)

ペパーミントラヴ2019

マジカルミント | 競走馬データ - netkeiba
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母ペパーミントラヴは社台の募集馬で3勝。
祖母のレッドチリペッパーは重賞2勝、NHKマイルでも3着している名牝です。
この牝系では母の姉パッションレッドの仔ロードカナロア産駒バイラビエンがクラブで40口募集されたのも記憶に新しいです。
母16歳時の仔ではありますが、5番仔で活力的にはギリ大丈夫かなという気はします。
オルフェーヴル産駒の半兄ゲンパチノーブルが中央未勝利の後高知に転出し4勝。
ハーツクライ産駒の半姉カズノスイセイも同じく大井で4勝で、母系はダート適性が高そうです。
馬体は胴が詰まっていて、この時期にしてはトモも大きくしっかりしています。
本馬の父アドマイヤムーンも産駒のダート適性に問題はありませんし、ここまで9頭いるアドマイヤムーン×シンボリクリスエスの産駒成績を見てもダートになりそうですね。
個人的にはアドマイヤムーン産駒にはあまり惹かれません(とこれまでも書き続けています^^;)が、価格面を含めて雰囲気的にはちょっと掘り出し物かもしれないなという感じはしました。

 
 
 
今週5日間に渡って連日の開催になったセレクション~サマーのセールウィークも全日程が終了しました。
セレクションまで含めるとノルマンディーの落札馬は計17頭。
ここから成長度等を加味した振り分けになると思いますが、10頭前後はこの秋に始まる2019年産の1次募集に回ってくるものと思います。
印象としては、ここ数年のサマーセールの中では最も興味深い仔が多かったです。
募集頭数も増えそうですし、既に2-3頭『欲しい』と思える仔もいますので、今年の募集馬には頭を悩まされそうです^^;

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