ノルマンディー二次募集馬所感

ヴイプラドの15 ノルマンディー
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ノルマンディー二次募集馬のうち、ノルマンディーOC名義でのセール購入馬以外の4頭についての所感を書きたいと思います。
今回も申し上げておきますが、ワタクシ、相馬眼やら馬体を評価するような深い知識は持ち合わせておりませんので、あくまで個人の所感ということでよしなにお願い致しますm(_ _)m

 
 
 

・ヴイプラドの15
 
牡馬 鹿 2015/4/25生
父:マツリダゴッホ × 母:ヴイプラド(母の父:El Prado)
生産:新ひだか・岡田スタッド 栗東・大久保龍志厩舎入厩予定
ヴイプラドの15

ヴイプラドの15

父マツリダゴッホの産駒は、ロードクエストがマイル路線で活躍している他、当クラブのディバインコードが京王杯2歳Sで3着に好走するなど、仕上がりの早さとスピードに光るものを感じます。
一方、母のヴイプラドも短距離戦を中心にJRAで2勝。ともにスタートからハナに立ち、軽快な逃げ切りを披露したほか、3歳2月に春菜賞を優勝したように、スピード能力と完成度の高さに秀でた部分がありました。
ボリューム感のある立派なトモが印象的な本馬。
早くからスピード能力を存分に発揮してくれそうな予感がします。

母ヴイプラドは米国産マル外で22戦2勝。
新馬~勝ち上がりの4戦まで一番人気、3戦目まで鞍上は柴田善臣、4戦目の勝ち上がり時は武豊、次戦もそのまま武が跨り6着から岡部に乗り替わり2勝目。
その後フラワーC、フローラSと重賞2戦を岡部鞍上で戦っていて(7着・10着)相当に期待されていた馬だということがわかります。
結局そのまま以後掲示板にも載ることなく引退するのですが、繁殖入りは当然の路線だったのでしょう。
本馬はその8番仔にあたります。
初仔のストラヴィンスキー産駒ジョープラチネラは1勝。
全兄になるフェスティヴァーロは中央6戦未勝利後、園田へ移り39戦2勝。
同血統という一番のサンプルがこの成績というところが取捨のキモになりますかねぇ。
福山で7勝2着8回という最も良い成績を収めているマヤノトップガン産駒のマルサンブライアンを含め、どの馬も息の長い競走馬生活を送っていますので、丈夫さという点ではこの仔も問題ないように思います。
馬体も若干腹ボテ気味な感じはありますが、大きな問題はなさそうです。

 
 

・ウインディーヒルの15
牡馬 鹿 2015/2/18生
父:アイルハヴアナザー × 母:ウインディーヒル(母の父:マンハッタンカフェ)
生産:新ひだか・岡田スタッド 美浦・中川公成厩舎入厩予定
ウインディーヒルの15

ウインディーヒルの15

2016年夏に初年度産駒がデビューした父アイルハヴアナザーは11月14日現在、JRAの芝とダートで各5頭が勝利。
馬場を問わないレース選択肢の幅広さが功を奏し、新種牡馬ランキングで堂々の1位を快走中です。
やはり米二冠優勝の実績はダテではありません。
また、計10頭の勝ち馬のうち7頭が“母の父サンデーサイレンス系”であることは、本馬にとって見逃せない傾向です。
毛色こそ違いますが、胴長で均整の取れた好馬体は父を彷彿させるものがあります。
父のように、3歳春の大舞台を目指せる楽しみな逸材と言えそうです。

アイルハヴ×マンカフェは何とも相性の良さそうな印象はありますね。
母ウインディーヒルはブリュメールの初仔でヴィンセンツイヤー、ルメイユール、さらに現在の募集馬(満口)ブリュメールの15の姉になります。
すなわち、本馬は上記の仔たちの甥っ子ということですね。
ノルマンディーではおなじみの血統ということで成績は省きますが、今後始まる「母親優先」に向けてのシミュレーションにはなりそうな感じですね。
ブリュメールの15と同じ価格設定というのもある意味絶妙かと^^
預託するのはゴールドアクター、マジックタイムの中川公成厩舎。
ここをどう捉えるかも一つのポイントになりそうです。

 
 

・レットイットスノーの15
牡馬 黒鹿 2015/3/17生
父:ロージズインメイ × 母:レットイットスノー(母の父:ハーツクライ)
生産:新ひだか・岡田スタッド 美浦・小西一男厩舎入厩予定
レットイットスノーの15

レットイットスノーの15

父ロージズインメイは配合繁殖牝馬の血統背景を巧みに引き出す傾向があり、ダートの短距離馬から芝の長距離馬まで、実に様々なタイプの活躍馬を輩出しています。
本馬も均整の取れた好馬体、鼻筋の通った凛々しい顔など、ひと目でサンデーサイレンス系の特徴が窺える素晴らしい逸材です。
また、曽祖母には世界的名マイラーのスキーパラダイス、近親にも皐月賞馬のキャプテントゥーレや、現役で活躍中のクランモンタナ、ロワジャルダンといった重賞ウイナーも存在。
母系は活躍馬の宝庫と言っても過言ではありません。

母レットイットスノーは社台で一口60万で募集された期待馬。
屈腱炎を発症してしまい、たった4戦で引退~繁殖入りしてしまいました。
4戦の内、新馬戦と最後のレースは2着に入っており、素質の片鱗は伺えます。
本馬は3番仔で兄姉ともに中央で走っています。
2つ上の兄ミュートエアーはジャンポケ産駒。
ノルマンディーOC社長:岡田壮史氏所有で現在のところ7戦2着2回。
夏以降の動向は不明ですが、地方で使っていずれは勝ち上がれるのではないでしょうか。
一つ上の姉ルアはアグネスデジタル産駒で、キャラメルフレンチが勝った新馬戦に戸崎鞍上で同馬を上回る2番人気。
11着と大敗しましたがダートに活路を見出しそうです。
レットイットスノーはハーツ牝馬ですが、母がスキーパラダイス×エルコンで相当ダート寄りで一本筋の通った配合ですので、ロージズとの配合は一発の匂いがプンプンするところではあります。
小西一男厩舎が正直良くわかりませんが、胸前の厚みやしなやかそうなトモもよく見え、馬体は非常に好みではあります^^

 
 

・ドゥオナーの15
牝馬 鹿 2015/5/28生
父:シニスターミニスター × 母:ドゥオナー(母の父:ダンスインザダーク)
生産:新ひだか・増本良孝 美浦・奥村武厩舎入厩予定
ドゥオナーの15

ドゥオナーの15

父の産駒は良質なダート馬が数多く存在していますが、本馬にはダート馬特有の重苦しさはなく、素軽いスピードもしっかり備えており、手先の軽さがとても印象的です。
母の妹オノユウがダート1200mの重賞を優勝しているように、この母系には卓越したスピード能力がしっかり根付いているようです。
そしてこの好配合を証明したのが全兄のシゲルコング。
2016年11月に行われた2歳500万下のオキザリス賞で優勝し、今後ダート路線を賑わす存在になりそうです。
本馬も早い時期からの活躍が期待できるのではないでしょうか。

母ドゥオナー自身は中央未勝利後、園田、名古屋、笠松などでも走りましたが取り立てていい成績は収められませんでした。
本馬は5番仔で、紹介文では全兄シゲルコングだけが取り上げられてますがエイシンデピュティ産駒の兄ウイングジャパンが芝で1勝を挙げている以外は全ての兄姉の勝ち星はダート(姉2頭は地方馬)で挙げており、生粋のダート馬ということだと思います。
それを考慮してシニスターを付けたところ成功したといったところでしょうか。
ただ、シゲルコングが紹介文にあるように今後活躍できるかというと、ワタクシ的には若干疑問符ではありますが(単にシゲルが嫌いなだけ説ありw)。
測尺が出ないと何とも言えませんが、なんとなく写真から受ける印象では小さいような気がします。
5月生まれでもあり、今後の成長度合いをしっかりみてからって感じになりそうです。
奥村武厩舎はノルマンディーでもおなじみの厩舎ですので、特に問題もないでしょう。

 
 
 
以上4頭、ざっくり見てみました。
二次募集全体で15頭いますが、一次募集のような抽選祭りになるようなことはないように思います。
ベラルーナは満口になるかな。
ワタクシは現状いきたいと思える牝馬が軒並み関西入厩ですので、この後、測尺~動画と出揃った時点で一度頭の中をフラットにしてからじっくり考えたいと思います。

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