オータムセール 2018

サクラフォルトゥナの2017 ノルマンディー
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今年も昨日より3日間、ひだか・北海道市場でオータムセールが開催されています。
ノルマンディーOCにおけるここまでのセール馬の動向や成績をみていて、今年はサマーセールでセール仕入は打ち止め、ひょっとしたらトレーニングセールでは抜群に動いている仔を1-2頭落とすかもくらいに思っていましたが、やはりそれは甘い考えで今年もしっかり初日・二日目ともに落札していますw
 
昨年はオータム3日間で落札された5頭は全て2次募集以降にラインナップされました。
今年も同様にかなりの高確率で募集されると思われますので、ザッとチェックしておきたいと思います。

 
 

10/1(初日)落札

 
・サクラフォルトゥナの2017(父:エスポワールシチー 母父:サウスヴィグラス 牝 栗毛 落札価格442.8万円)
 

サクラフォルトゥナの2017

サクラフォルトゥナの2017

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エスポワールシチー×サウスヴィグラスというどうやっても芝は走らなそうなダート特化型配合。
母12歳時7番仔で、4番仔までの半兄姉にはサクラプレジデント産駒の地方馬がズラッと並びます。
2世代前の半姉、アドマイヤオーラ産駒のテイエムオーラコが初の中央勝ち馬。
この仔もやはりダートでの勝ち上がりになりますので、3代母にフローラSの勝ち馬サクラメグミ~母母サクラスイートキスにつながる母系ではありますが、ここは素直にダートと考えるべきところでしょう。
現在、産駒2世代目にあたるエスポワールシチーですが、大物感に欠けるものの全くの失敗種牡馬に終わる懸念も薄そうで、配合相手の質によってはそれなりに活躍する仔は出てきそうな気はします。
地方ではそろそろ重賞勝ちする産駒も出てきそうですので、本来ならばこういった仔を上乗せ控えめにして地方募集に回してもらえれば面白いと思うんですがね。
前述の通り正統寄りのサクラ牝系ですから、サクラにノスタルジックなものを感じる世代の人にとっては興味はそそられるところだと思います。
ちなみにワタクシ的には、一番好きな皐月賞馬ドクタースパートが初重賞勝ちを収めた京成杯3歳Sで1番人気に推されていたのがこの仔の3代母サクラメグミですので、そういった意味ではノスタルジーを感じるところではあります。
馬体のバランスは良くきれいな尾花栗毛なので、尾花栗毛好きにも良いかもしれませんね^^

 
 
・フレンチミステリーの2017(父:トゥザグローリー 母父:フレンチデピュティ 牝 鹿毛 落札価格226.8万円)
 

フレンチミステリーの2017

フレンチミステリーの2017

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一瞬で各方面ざわついたキャラメルフレンチの半妹です。
キャラメルフレンチは2014年産の2次募集で960万円で募集され満口になりました。
9月の中山でデビューして新馬勝ち。
ちょうどブラゾンドゥリスがOP入りした頃で、そこにキャラメルフレンチが新馬勝ちしたことでノルマンディーにおける尾形師の評価が急上昇したしたのは記憶に新しいところです。
母フレンチミステリーはキャラメルフレンチを産んだ後しばらく休胎が続いていたようで、本馬は14歳時の6番仔になります。
父はタイキシャトルからトゥザグローリーに変わりました。
半姉のセトノミッシー、メイショウアズミノはいずれも中央3勝。
半兄のオレハマッテルゼ産駒ハードルソングは笠松で18勝を挙げていて、非常に仔出しの良い母だと思います。
直近の半姉キャラメルフレンチが勝ち上がり後、500万千直で2着したあと若干頭打ちになっているのが気になるところではありますが、そこはうまい具合に休胎が入ったんじゃないかなと思いますね。
トゥザグローリーは今年初年度産駒の新種牡馬。
まだ勝ち馬は出ていませんがこの血統には活躍を期待してる人も多いでしょうし、当然いつ大物が出てもおかしくない血統です。
もしかすると、後々にはこの金額でトゥザグローリー産駒が買えたのは信じられないなんてこともない話ではないかも。
遅生まれで馬体はまだ成長の余地を多分に残していますが、母系の仔出しの良さから先物買いはあるのかもしれません。

 
 
 

10/2(2日目)落札

 
・スエツムハナ(父:スウェプトオーヴァーボード 母父:ブライアンズタイム 牝 鹿毛 落札価格626.4万円)
 

スエツムハナ

スエツムハナ

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まず目を引くのが5月生まれとは思えないほど完成度の高い好馬体。
懸念材料は母19歳時という高齢の仔というところと、近いところの兄姉が全く走ってないところでしょうか。
10コ上のジャンポケ産駒の半姉ニシノマドカは中央新馬勝ち~園田へ移籍し5勝(計6勝)。
繁殖へ上がり、ホッカイドウ競馬から今年のコスモス賞勝ち・札幌2歳S2着のナイママを出していますので、全く期待できない牝系ではなさそう。
母母はノースフライトやユキノビジンと好勝負を繰り広げたブランドノーブルという、これもまたノスタルジックな牝系ですね。
やはり検討する上では母高齢という部分がネックになりそうですので、これは馬体と実馬の動きをしっかり見て見極めたいところです。
スウェプト産駒に出資するチャンスもあまり残ってませんので、その辺で考えても悩ましいところかもしれません^^;

 
 
・ビービーバカラ29(父:フリオーソ 母父:ゼンノロブロイ 牡 鹿毛 落札価格399.6万円)
 

ビービーバカラ29

ビービーバカラ29

モンストルオーソ | 競走馬データ - netkeiba.com
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サマーセールでも落札しているフリオーソ産駒。
フリオーソ産駒はこの後もう1頭落札しているので、結果サマー&オータムでここまで3頭仕入れてることになります。
地方馬ならまだしも、中央募集馬にそこまで需要があるとも思えないのでちょっと解せない部分はありますね。
オーナーズプロで地方オーナーズでもやるのかしら。。。
牝系はシラオキに遡る由緒正しい日本血統なので、遡っていけばサンエイソロンやシスタートウショウなど名馬がこれでもかと出てきます。
とはいえ、名牝系であることには間違いはないのですが、もうこの牝系から活躍馬が出るのは厳しいのが日本の競馬の現状。
馬体も幼さが目立ちますし、正直なところフリオーソも含めて意図を掴みかねております^^;

 
 
・オープンシャッセ2017(父:フリオーソ 母父:ダンスインザダーク 牡 黒鹿毛 落札価格453.6万円)
 

オープンシャッセ2017

オープンシャッセ2017

リュードマン | 競走馬データ - netkeiba.com
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前述通り、本日のラストで落札した2頭目のフリオーソ産駒。
馬体バランスはこちらの方が上ですね。
そこに価格の差も出てるのかなと思います。
こちらも兄姉は全て地方馬。
焦点は中央で使えるのかどうかというところになると思います。
フリオーソ産駒自体は今年に入って準オープン馬までは出してますので、牝系次第ではコツコツ稼げる仔は出てくるのかなという感じにはなってきましたね。
上記ビービーバカラの牝系よりはこちらの方が現代競馬においては光は見えますし、多少意図も見えるかなという気はします。

 
 
 
それにしても、昨日と今日では様相がガラッと変わった感じがします。
少なくとも昨日落札した2頭に関しては魅力を感じる人は感じるでしょうし、需要もそれなりにあるような気はします。
今日のスウェプト産駒でかなりの高齢母の仔を落としたときに少し『おやっ?』と思いましたが、馬体を見たらまぁわからんでもないかなという感じではありました。
が、その後のフリオーソ産駒2頭に関してはやはり『???』という感じです。
これがどういう形で募集馬としてラインナップされるのか、はたまたされずに違う用途なのか、色んな意味で興味深く見守っていきたいところです。
明日の最終日も買うんでしょうかねぇ。。。

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