北海道セレクションセール2021

一口馬主
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今週7/27(火)に開催されたセレクションセール。
昨年はサマーセールとの合体開催でしたが、今年は例年通りに7月の単独開催ということもあってか、セレクトの余韻そのままといった感じで価格も高騰。
売却総額は昨年を大きく上回るレコードを記録し、平均売却額も1,800万円に乗り、日高のセールでは完全に別格のものになりました。

この価格帯ではノルマンディー的には非常に難しい形で一応昨年・一昨年を上回る3頭を落札しましたが、半ば強引なオペレーションにも映り、今年は募集馬のやりくりも厳しい感じになってくるのではと思わされる結果でした。
このセレクト、セレクションでの岡スタ産の売れ行きも良く、頭数の確保にはサマーセールでの仕入れが必須になってきそうなので、今年も募集開始は少し遅れるんじゃないかなと思ったりもします。

落札馬

・フルマークス2020(父:カレンブラックヒル 母父:Kitten’s Joy 牡 栗毛 落札価格2200万円)

フルマークス2020

フルオブプレイズ | 競走馬データ - netkeiba
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みんな大好きムキムキ系で馬体は非常に良いと思います。
特に肩から胸前にかけての筋肉は眼を見張るものがありますね。
3世代上の半兄に中央1勝Cのケイティミラクル(父・キズナ)がいる血統。
すぐ上のシルバーステート産駒ナインティゴットは早くもデビュー2戦しており、2戦とも掲示板に入る走りを見せてますので、いずれは勝ち上がることができそうです。
母のフルマークスはデビューから3戦二桁着順が続いた後、4戦目にレース中に故障発生し引退→繁殖入りとなりました。
これまで付けられている種牡馬の方向性も結構バラバラですがその中でも2頭中央の勝ち馬を出してますので、当たり外れはあるもののそれなりの繁殖能力を持った母馬ではありそうです。
このようになかなか魅力的なところもあるのですが、やはり気になるのは募集価格です。
セレクションから一次募集までは期間が短いのでその分上乗せ金額も抑えめになる傾向はありますが、それでも3000万をやや切るくらいの価格にはなるでしょう。
ちょっと手は出し辛くなるかもしれませんね。

 
 
・マジックミラージュ2020(父:エスポワールシチー 母父:Giant’s Causeway 牡 栗毛 落札価格1705万円)

マジックミラージュ2020

サーブルミラージュ | 競走馬データ - netkeiba
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母マジックミラージュは◯外の1勝馬。
本馬は18歳時7番仔になります。
高齢と言える母ではありますが、途中途中に割と空胎を挟んでいて、出産頭数自体は少なめです。
ストーミングホーム産駒の半兄オニノシタブルは準オープンまで出世しました。
現役ではディープブリランテ産駒グレアミラージュが勝ち上がり、現役で中央を走っています。
ディープブリランテ産駒の半兄もダートで勝ち上がってるのを見てもわかるように、完全なダート牝系。
エスポワールシチーを配合し、ダートに振り切った形の本馬は牝系が全く異なるとはいえ、同じエスポワールシチー産駒のスペロデアとなんとなくイメージが被ります。
この仔も筋量豊富でいかにもダートで堅実に走りそうな気配はあります。
落札価格1705万円は募集価格2400万円前後。
これも金額との兼ね合いで悩むことになりそうです。

 
 
・ラフェクレール2020(父:ルーラーシップ 母父:スペシャルウィーク 牡 鹿毛 落札価格2145万円)

ラフェクレール2020

シュピラール | 競走馬データ - netkeiba
シュピラール(Espelhar)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

かつて、このセレクションセールで2246万円で落札され、2960万円で募集されたルーラーシップ牡馬がおりました。
同じルーラー産駒で落札価格も似たような本馬にノスタルジックな思いを抱く人も多いことでしょう σ(゚∀゚ )
彼と本馬が決定的に違うのは母系の血統構成はさることながら、兄姉成績が安定してしっかりしているところでしょうか。
サクレディーヴァ、エピックアン、エイカイキャロルといずれも条件馬もしくは準オープン級の馬ではありますが、非常に安定した成績で各クラスの常連として名前を目にすることも多い・多かった馬たちです。
ルーラー×スペシャという配合には興味を惹かれる方も多そうには思いますが、晩成のルーラーシップ産駒ということもあって上記2頭に比べるとまだ馬体に幼さも残しているので、今後の成長はしっかり見ていくべきでしょう。
ノルマンディーはいずれルーラーで大当たりを出しそうな気もしてますし、ここまでのルーラー産駒の募集馬を見るとノルマンディー的にも出したいんだろうなという感じはあります。
そういう部分もなんとなく頭の片隅に入れながら再び騙されるのを覚悟で突撃するのか、過去の反省から静観するか、それを旗から見て楽しむかw
いずれにしてもいろいろな意味で興味は持てそうです。

 
 
 
今回仕入れた3頭に関しては、例年の仕入れとは異なりかなり馬体の完成度を重視している様子でした。
それだけにこの落札価格は仕方ないのかなといった部分はありますが、果たしてこの価格帯の馬を3頭仕入れる必要があったのかどうか。
この記事を書いてる途中にノルマンディーからメルマガが届きましたが、やはり仕入れにはかなり困っていそうですね。
そういった意味合いからもかなり無理して頭数を揃えにいってるのかなという感じもあります。
その分、例年よりもセール馬に関して言えば質は良くならざるを得ないと思いますので、今年は例年以上にセール馬にも目を向けておかなくればいけないかもしれません。

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