HBAトレーニングセール 2019

ノルマンディー
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今年も昨日の公開調教から本日にかけてHBAトレーニングセールが開催されました。
昨年はウエスタンデンコーの2016(トゥインクルリーフ)、ファニーの28(リバティヘッド)の2頭が落札され、その後に行われた4次募集にラインナップされました。
トゥインクルリーフはご存知の通り勝ち上がり目前、リバティヘッドも新馬戦5着と一定の成果が挙がりそうでトレーニングセールでの狙い方もこなれてきつつあります。
今年は昨年を上回る3頭が落札されており、また4次募集で即戦力として目玉になりそうです。

 
 
・アリゲーターアリー2017(牝 父:ブラックタイド 母父:Gone West 青鹿毛)

アリゲーターアリー2017

アリゲーターアリー2017

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母アリゲーターアリーはゴーンウェスト産駒の米牝系、武蔵野S勝馬シーキングザベストの半姉にあたります。
本馬は母19歳時の7番仔。
ステゴ産駒の半兄ゴッドバローズは新場勝ち後新潟2歳Sに出走、その後地方転出し9勝を挙げています。
マンカフェ産駒ウエヲムイテアルコは中央ダートで2勝。
アメリカ牝系の仔らしくダート適性は高い母系のようです。

上場時の測尺は体高159cm 胸囲189cm 管囲20.0cm 馬体重460kg。
走りを見るとやや気の難しいところがありそうな上、右に張るクセもありそうですが、未完成の走りながら動きにはスピード感があり形ができてくれば悪くはなさそうです。
落札価格は712.8万円。
1000万前後の募集価格で出てくると思います。

 
 
・キシュウグラシア2017(牡 父:フレンチデピュティ 母父:フジキセキ 鹿毛)

キシュウグラシア2017

キシュウグラシア2017

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フレンチデピュティ×フジキセキというノルマンディーというか岡田スタッドを思わせる配合の牡馬。
母キシュウグラシアは勝ち味に遅く未勝利脱出まで7戦を要しましたが、そこまで2着1回3着4回5着1回と堅実に走っての勝ち上がりで、その後準オープンまで上がり福島牝馬Sにも出走。
最終的には入障し障害でも勝ち星を挙げていて、どこかノルマンディーっぽい匂いを感じる牝馬です。
本馬は母11歳時の3番仔で、1つ上の半兄トーセンテキーラ(父:パイロ)はここまで未勝利ながら2着2回と、お母さんのように勝ち味に遅いところがありそうですが、いずれ勝ち上がるでしょう。
なによりフレンチデピュティ×フジキセキといえばサウンドトゥルー、ルールソヴァールで岡スタ的にも育成ノウハウがありますし(おそらく募集時もそこを推してくるでしょうw)、もしも高木厩舎に預託されるような事があれば一気に注目の存在になると思います。

上場時の測尺は体高160cm 胸囲180cm 管囲20.0cm 馬体重458kg。
走り的にはまだ頭が高く力が上に抜けてる感じもありますが、公開調教時のタイムはラスト1F10.49秒と優秀。
1458万円とやや高めの落札価格で募集価格も1800万円前後になりそうですが、4/24生まれでどちらかというと遅生まれということもあり、ここからもう一段階上がってくればやや高めの落札(募集)価格に見合った仔になってくるかと思います。

 
 
・シャインパーミットの2017(牡 父:スクリーンヒーロー 母父:ファルブラヴ 黒鹿毛)

シャインパーミット2017

シャインパーミット2017

アブレイズヒーロー | 競走馬データ - netkeiba.com
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4次募集の超目玉になりそうな仔です。
ここに来て評価急上昇のスクリーンヒーロー産駒で、母9歳時2番仔と活力も十分。
さらにサンデーサイレンス3×3という強いクロスが話題を呼びそう。
もちろん超近親配合ということでリスクも伴いますが、サンデーの3×3にはシンザン記念の勝ち馬キョウヘイや、2016年東京ダービー馬バルダッサーレなど成功例もあり、一か八かの高いギャンブル性も人気の要因になるかと思います。
そして一か八かの部分にある程度の担保を付加するのが本馬の動き。
ここに貼られている事前リハ時の動きは頭も高く飛び抜けて良いという印象はありませんが、昨日の公開調教での動きはかなり良くなっておりラスト1F10.77秒というタイム以上の躍動感を感じました。

測尺は体高167cm 胸囲190cm 管囲21.0cm 馬体重512kgと上記2頭と比べても一回り大きく、既に完成されつつあるといってもいいと思います。
上場時のスタート価格も1000万からと今回のセールでは高めのスタートだったにも関わらず、それを2430万まで競り続け落札したのも今回のノルマンディーがこの仔に狙いを定めていたかがわかります。
本馬は昨年のオータムセールで育成牧場である門別牧場に落札され、半年間みっちり育成された馬。
コンサイナーでもある同牧場がここまでしっかりと作った仔ということで、否が応でもオカダスタッド・ノルマンディーファームで育成された純正ノルマンディー馬と比較されることになります。
上乗せの少ないトレーニングセールからの4次募集とはいえ募集価格は3000万前後になります。
1000万募集のノルマンディー馬と3000万募集の外部コンサイナー育成馬、この仔の活躍いかんでノルマンディーの育成そのもののあり方が根底から変化するかもしれないという意味でも興味深いです。

 
 
 
以上のように今年のトレーニングセールは例年以上に興味深い結果となりました。
以前から書いているようにトレーニングセールでの購入馬はその後の扱いが難しいです。
ここから4次募集までの1ヶ月半くらいの間にどれだけケアができるのかで色々変わってくると思いますので、セール時の動きはあくまで目安として、その後の順調度をよく見ていく必要があると思います。
今回は高額募集馬が多くなりそうですから、特に注視は必要ですね。

Comments

  1. コンサイナー

    • あれ?
      コンナイサーになってる^^;
      修正しておきました。
      ご指摘ありがとうございますm(_ _)m

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