無念

ありがとうダイバージェント チーム近況
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本日ノルマンディーOC公式サイトにて、ダイバージェントについての臨時更新。
予想通り無念の引退となりましたが、その内容は想像を遥かに超えるものでした。

 

ダイバージェント臨時更新(引退)

 
・ダイバージェント(2018.5.31 船橋競馬場:佐藤裕太厩舎 馬体重:ーーーkg)
 

ありがとうダイバージェント

ありがとうダイバージェント


 

本日31日(木)に痛めた右前脚のエコー検査を実施した結果、右前脚浅屈腱炎と診断されました。
「損傷率は約50%で、全治に一年以上を要する見込み」という獣医の所見を受けて佐藤裕太調教師と協議をおこなった結果、誠に残念ではございますが、ここで中央競馬への再登録を断念し、匿名組合契約を終了することといたしました。
なお、今後は乗馬となる予定で、出資会員の皆様には追って書面にてご連絡させていただきます。
ダイバージェント号にお送りいただいたこれまでの温かいご声援、誠にありがとうございました。

「当初は週明けにもエコー検査をおこなう予定でしたが、まだ腫れが引かずエコー写真に鮮明に映らない可能性があったため、腫れが落ち着くまで待ちました。今日になってエコーを撮れるくらいまで治まったので検査を実施したところ、損傷率約50%の右前脚浅屈腱炎という診断。全治には少なくとも一年以上掛かる重度の屈腱炎で、当然再発の可能性も否定できません。クラブ側とも協議を重ねた結果、引退という結論に至りました。入厩以来ずっと私自身が調教を付けていて、愛着のある馬。出資会員の皆様にはもちろんですが、馬に対しても申し訳ない気持ちで一杯です。今回このような結果となってしまったことを重ねてお詫びいたします。本当に申し訳ありませんでした。退厩するまで患部のケアを精一杯続けていきます」(佐藤裕太調教師)

 
損傷率50%で全治一年以上という重度の浅屈腱炎。
期せずして、昨日明らかになったDMMバヌーシーの看板馬キタノコマンドールも同じ右前脚浅屈腱炎で全治一年以上ながら復帰を目指すというニュースが流れましたが、あちらは超高額の皐月賞5着馬。
当然同じように簡単に「復帰を目指す」などとは言えないわけで。

この仔に出資したのはちょうどこのブログを始めた頃でした。
あまりこういう表現は好きではないので書きませんでしたが、体系的には“背っタレ”を超えた明らかな「奇形」。
ハーツクライの種付料にも満たないセールでの落札価格だったための格安募集。
記事にもあるように「ダメで当たり前。走ればラッキー」という、9割方『ネタ出資』でした。
 
それでもデビュー戦には口取り権利を持って現地応援。
まさかレース中に隣の馬に噛みつきにいくとは思いもよりませんでしたw
大敗を繰り返し「やはりダメか。。。」と思わされた矢先、短距離に活路を見出し初の掲示板。
しかし、やはり体型からでしょうか、脚元への負担は大きく、ここから脚元との戦いも始まります。
 
未勝利のタイムリミットがせまり、完治しないまま一発勝負で最後の未勝利戦。
菜七子鞍上で穴人気になるも結果はブービーの大敗。
地方に活路を求めました。
 
レベルの高い南関移籍当初はここでもなかなか勝ち負けできず、鞍上に御神本JKを迎えた背水の陣でようやく初勝利。
返す刀で1ヶ月後再び御神本鞍上で連勝。
 


 
2勝目は2着馬に5馬身差をつける圧勝で、一気に3連勝=中央復帰が現実味を帯びてきたところでした。
 
連勝後、脚元に疲れが見えたため、一旦外厩(松風馬事センター)へ放牧。
万全な状態で3連勝を期すため、じっくりと調教を重ねてきた中で、出走目前での今回のアクシデント。
 
結果論で言えば、先々週登録していた川崎を使ってしまったほうがよかったかもしれないとかもあったりはしますが、当然この結果は誰も責めることなどできません。
短い現役馬生でしたが、喜びも悲しみも感動も笑いももたらしてくれたとても濃いものだったと思います。
中央時代の堀井調教師、短距離に適正を見出してくれた田辺JK、船橋の佐藤調教師、この仔に2回も勝つ喜びを教えてくれた御神本JK、毎回懸命にケアしてくれた松風馬事センターの皆さん、そしてこれまで関わってくれた関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
 
引退後には乗馬になるということですが、我々にはこの後の馬生を追う手段が限られています。
ここでも体型になってしまいますが、正直、本当に乗馬になれるのか疑問ではありますので、クラブにはできることならしっかり「この後」が追えるように情報を開示してくれることを望みます。

 
 
 
また、本日は月末の北海道在厩馬の近況更新もありました。

 

3歳馬

 
・セルヴァ(2018.5.31 オカダスタッド 馬体重:ーーーkg)
 

現在はパドック放牧を行っています。
担当者は「この中間に右前膝の定期検査を実施したところ、患部の経過は良好でした。獣医師からパドック放牧の許可が下りたため、引き運動の期間を設けてからパドック放牧へと移行していますが、舎飼明けのわりには比較的落ち着いています」と話していました。

 
ようやく少し動かせるようになったようです。
結局手術したのかしてないのかはわからないまま流れていきそうです^^;
後は乗り運動を再開した後に、また同じような状態にならないよう願うばかりです。

 
 
 

2歳馬

 
・ラヴィブリランテ(2018.5.31 ノルマンディーファーム 馬体重:463kg)
 

ラヴィブリランテ_20180531

ラヴィブリランテ_20180531


 

現在はパドック放牧をおこなっています。
右前脚の腫れが引かず、まだ痛みと熱感もあることから、この中間に獣医によるエコー検査をおこないました。
診察した獣医によると「中筋に炎症を起こしているので、症状が落ち着くまでは運動も控えてください」との診断結果で、少なくともこの先一ヶ月はパドック放牧のみにとどめて経過観察をおこなうことになりました。
まずは患部のケアを最優先として回復に努めていきます。

 
月中の捻挫から長引いていて、ここに来て更に一ヶ月の頓挫はかなり痛いです。
馬体はトモをはじめとして筋肉にもメリハリが出てきていて、もっと良くなっていきそうなところだけに重ねて痛いです。
なんとかしっかり立て直して無事にデビューを迎えられるよう願うしかないですね。

 
 
・エーシンヘラの16(2018/5/31 :ノルマンディーファーム 馬体重:527kg)
 

エーシンヘラの16_20180531

エーシンヘラの16_20180531


 

現在は馬場1周と坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。
騎乗担当者は「溜まっていた疲れは抜けたようなので、この中間より騎乗を再開しました。大柄な分まだトモも緩く、調教がキツくなると後躯を使わず、ハミに頼ってしまうところがあるため、今はそれを改善しながら進めています。トモをしっかり使って走れるように、もう少しの間は現状のペースで脚力強化を意識しながら、ジックリと乗り込んでいきます。力がついてくれば、今後が楽しみな馬です」と話していました。

 
募集時の馬体重が514kgでしたから、一回りサイズアップしている感じですね。
しっかりと運動しながらの増加ですので悪い傾向ではないでしょう。
馬体に関しては、特に胸前から肩にかけてボリュームアップしているようなので、コメントにもあるように後肢をしっかり使えるようになってくれればトモの容量も上がって更にバランスも良くなるはずです。
ワタクシの中の期待値も上がってきていますので、この先は順調に行ってもらいたいと思います。

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